お墓と家制度

■家制度とは明治31年に作られた民法に規定された日本の家族制度のことです。つまり、家族の中で誰か一人を戸主として家を継ぐ権限を与えていた制度のことです。これは江戸時代の武士階級の「家父長制度的」な家族制度を基にしたと言われています。
■ちなみに、一般庶民にとっての「家」的な概念は江戸中期の「寺檀制度」以降に生まれたものです。
■江戸中期、キリシタンが到来し、その広がりを恐れた幕府は「寺檀制度」というものを作って全ての民を近くの寺に帰属させました。これが「檀家」の始まりです。
■そして、寺檀制度の原簿になったのが「家」であり「名字」でした。「家」を継ぐ責任者を「家長」とし、家長は主に長男がなりました。そのなごりが、今の社会にも継承されています。
■その後、昭和22年の民法改正で「家制度」は廃止されましたが、実際上は家族の誰かが「家」や「お墓」を継ぐ習わしになっています。
■ところが、昨今のように核家族化と少子化が進むと、一人っ子同士が結婚するとどちらかの家系が途絶えることになってしまいます。「家」や「お墓」は家長が継ぐものという概念はおろか、継承者さえ存在しなくなってしまう状態が起こっています。

お墓の歴史

■一般の庶民にお墓が作られるようになったのは明治以降で、「火葬」が行われるようになってからです。つまり、お墓の歴史は100年程度にも満たないことになります。それまで、遺体は山中に埋葬または遺棄されていました。
■事実、今でも土葬をしている地域や村落が存在します。大正から昭和の初め頃までは、まだ「土葬」の方が多かったくらいです。
土葬
火葬の習慣
■「土葬」の場合、お墓を建てても納骨する遺骨がありません。つまり、火葬する習慣が「焼骨」を作り、「遺骨」や「遺灰」という概念が生まれたのです。山中に埋葬された遺体が白骨化するのを待って再び掘り起し、その遺骨をお墓に納め直すなどということはしませんでした。
■もちろん、由緒ある家柄の人は山中に埋葬しても、お寺の境内にお墓を建てることがありました。これを「両墓制」と言いますが、それはごくごく一部の人に限られていました。 火葬場
■もちろんその場合、お寺の境内に建てられたお墓に遺骨は入っていませんでした。お墓はあくまでも家柄や権威の象徴として建てられ祀られたのです。
■こうして見ると、今、私たちが何気なく「先祖代々の墓」としているお墓にしても、たかだか100年程度の歴史しかなく、しかも、そのほとんどは三代以内の遺骨しか納められていないということです。

無縁墓について

■これからの社会、せっかく建てたお墓が四代目・五代目へと受け継がれる可能性は少なくなっていくと言われています。つまり「無縁墓」が増加するということで、昨今では年率10%を超える勢いで増加しています。無縁墓とは、守ってくれる人がいなくなったお墓のことです。
■もちろん、無縁墓を管理してくれるお寺や墓苑などありません。やがて、そのお墓は廃棄処分の対象となってしまいます。こうした問題は、少子化や核家族化に加え「無宗教化」が起因していると言われています。
■事実、狭い国土の日本ではお墓を建て続けることに限界が来ています。仮にこのまま日本中でお墓を建て続ければ、10年毎に東京ドーム140個分の墓苑が必要になると言われています。そんな墓苑開発は、都市周辺のどこを見渡しても不可能であることは論じるまでもないでしょう。

散骨と手元供養

■手元供養とは、散骨や樹木葬のあと少し残しておいたご遺骨を手元に置いて供養することです。
■手元供養にする理由は、お墓の維持の問題・宗教の問題そして何より後継者に経済的な負担をかけたくないということがあげられます。
■お墓の建立がが難しい時代になってしまったことは前述の通りですが、お寺の永代供養にしても費用は馬鹿になりません。
■もちろん、故人を供養するために使われるお金の多寡を一概に判断することはできませんが、少なくとも「お金をかけること」と「供養の質」とは無関係であることは確かです。
■また、特定の宗教儀式によらなければ供養ができないのであれば、供養する人にも故人と同じ宗教を強いることになってしまいます。これもまた、信教の自由を侵すことになります。
■供養の本質は心の中にあるもの。たとえば故人が残した小さな腕時計ひとつに思いを込めるだけでも立派な供養になるはずです。何も、立派なお墓を建てたからといって故人が救われる訳ではありません。大切なのは、真摯な気持ちで大自然の摂理に向かい合う「心」ではないでしょうか。

心の拠りどころ

パワースポット
■偶の森のは手元供養のためだけでなく、生前にはもう一人の自分と語り合う「自分偶」として大切に祀っていただけます。自分偶とは、生前から自身の分身として慈しみ生涯を共にする偶のことです。魂を宿した偶があれば、ご遺族は迷うことなく手元供養の本尊にすることができるからです。

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備前焼

備前焼
備前焼・登り窯
備前焼・割木

偶の森 

備前焼・手元供養/偶の森からミニ骨壷05地蔵
地蔵(じぞう) 天球(てんきゅう)

備前焼・手元供養/偶の森からミニ骨壷07 備前焼・手元供養/偶の森からミニ骨壷08
蓮如(れんにょ) 擬宝珠(ぎぼし)

備前焼・手元供養/偶の森からミニ骨壷09自分偶 備前焼・手元供養/偶の森からミニ骨壷10自分偶
女人の偶(めどのぐう) 男人の偶(おどのぐう)
手元供養/偶の森から備前焼からミニ骨壷13
双石・胡坐(あぐら)

四方塔(しほうとう) 六華根(ろっかこん)
手元供養/偶の森から備前焼からミニ骨壷14 手元供養/偶の森から備前焼からミニ骨壷15
双石・夢(ゆめ) 双石・絆(きずな)

備前焼・手元供養/偶の森からミニ骨壷17 手元供養/偶の森から備前焼からミニ骨壷16
弥勒塔(みろくとう) 天城石(てんじょうせき)
手元供養/偶の森から備前焼からミニ骨壷17 備前焼・手元供養/偶の森からミニ骨壷20
天猫(てんびょう) 天犬(てんげん)